マナーというよりモラルというより

 最近、何だか世の中がギスギスしている様子が目につく。
 やれ外国人観光客がどうとか、子連れがどうとか、男がどうとか、女がどうとか。
 総じてマナーの悪さやモラルの低下を嘆く声や、それに対する攻撃的な姿勢である。前からあったけど目に入らなかったのか、増えたのかまではわからないが、とにかく目につく。
 社会全体の心のゆとりがなくなったのはあるだろう。税は下がらないし、少子高齢化は進むし、給与は上がらない。景気の悪さが原因であるとしても全く驚かない。

 ただその一方、少し思う。なくなったのは見栄ではなかろうかと。
 景気など昔から悪い。平成から令和にかけて良かったことなど一度もない気がする。それでも、見栄はあったのだろう。他人に迷惑をかけたり、騒いだり、盗んだり、騙したり、利己的が過ぎるのはみっともないという意識がまだあったのではなかろうか。
 勿論、痩せ我慢ばかりしてもいけない。武士は食わねど高楊枝ばかりでは武士は餓死してしまう。けれど見栄の一つも張らないとなれば己の浅ましさにも歯止めが利かない。バランスは必要だ。今、そのバランスは崩れているのだろうと感じる。何のせいかといえば、時代のせいなんだろうね。

余談。
 節分は今日らしい。あんまり意識したことなかったから毎年三日だと思い込んでいたのだが、太陽の位置と暦を合わせる為に二日だったり四日だったりするらしい。うるう年もあるし、二月に何とか帳尻を合わせたい意志を感じる。